『水道水は安全』はホント?お水のこと考えてみませんか?
あなたは、いつも水道のお水をそのまま蛇口から出して飲まれていますか?
このブログを読まれる貴方はきっとお水については何らかの対策は取られているのではと思います。でも全くお水についての知識のない方も一定数いらっしゃるようなので、今日はお水についてお話したいと思います。
安全性からみる日本の水の現状は?
日本は水資源がとても豊かな国でした。わたしも蛇口から出る水を飲んでも安全と言われ育ってきました。ところが、現在の日本の水、特に水道から出る水はそのままで飲むと健康に悪影響を及ぼすかもしれないほど悪化しつつあります。下記は、水への影響が懸念されるものです。
- トリハロメタン
- 農薬、除草剤などの化学物質
- 塩素
- 有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)
聞き慣れない言葉もあると思います。個々にみていきましょう。
水の安全性を疑問視|トリハロメタン
トリハロメタンは、原水を消毒するために注入される塩素と水中の微量有機物質とが反応して生成される物質の「総称」として知られています。トリハロメタンは、4つの物質の総称です。
- クロロホルム(CHCl3)
- ブロモジクロロメタン(CHBrCl2)
- ジブロモクロロメタン(CHBr2Cl)
- ブロモホルム(CHBr3)
この中でも特にクロロホルムは発がん性の恐れあるため、国際がん研究機関であるIARC(International Agencyfor Research on Cancer)による「人に対する発がん性の分類」では、クロロホルムを2B に指定しています。
水の安全性を疑問視|農薬・除草剤などの化学物質
日本は世界の中でも農薬の使用量が多い国です。ご存知ですか?
日本は毎年農薬使用量トップ3に入っています。
特に、神経毒性のあるネオニコチノイド系農薬の使用量が多いです。また、発がん性があると、世界中で使用(販売も)されなくなってきている除草剤も、日本は未だ大量に使用されています。
化学肥料も同じく日本では大量に使われています。化学肥料に含まれる化学物質は、川に流れ込み、土壌に染み込み、地下水の中にも入っていきます。
実は、このように水の中に化学物質が溶け込むと、浄水場で取り除くことはできません。
浄水器を使わずに水道水をそのまま飲むと、水に溶け込んだ化学物質が直に私たちの身体に入ってくることになります。
水の安全性を疑問視|塩素
ご存知のとおり、日本は世界の中でも水道水をそのまま飲めるという希少な国です。水資源が豊富で、とても恵まれている国のひとつなのです。
ただ、水道水を安全に飲めるようにするために、消毒のために塩素が使われていることを覚えておいてください。
1957年(昭和32年)に制定された法令によれば、蛇口で検出される塩素の濃度(残留塩素濃度)を0.1mg/L以上保持するよう定められています(水道法施行規則第17条第3号)。
日本の水道水の塩素濃度の値は、下限値は設定されていますが、上限値は設けられていません。因みに、下限値は1Lにつき0.1mg(1Lの中に1mgで濃度1ppm)以上です。
実際に東京や大阪、福岡などの大きい都市では、1.0~1.5ppm、他の地方都市においても。0.4~1.0ppmの高濃度の塩素が測定されています。
世界をみてみると、日本以外の国では塩素の添加は0.1ppm以下となっています。
ということは、日本の水道水の塩素は世界に比べると5から15倍添加されていると言えます。
でも、そもそも塩素を水に使用して大丈夫なのでしょうか?
各自治体によれば「塩素は無害な薬品で少量の使用なので問題ありません」という表記があります。
ですが、わずか0.1ppmで菌を完全に殺すことのできる薬品が、諸外国の5~15倍含まれている水道水を長期的にそのまま身体に取り込み続けることには疑問を感じます。
塩素は元々第一次世界大戦のころには化学兵器として使われていたものです。塩素ガスとして開発し、ドイツで初めて使用され、数分で5000人の人を殺したと伝えられています。
アメリカでは、塩素の害の研究が進んでおり、塩素に触れたり呼吸による吸収や皮膚からの吸収などで肌トラブルにつながったり、粘膜を傷つける、血管障害や心臓病、脳卒中などとの因果関係も指摘しています。
また、世界では競技用のプールの塩素殺菌は禁止され、オゾン殺菌が推奨されています。少量であっても水道水から継続的に塩素を摂取し続けることは推奨されることではないと私は考えています。
水の安全性を疑問視|有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)
有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)とは、炭素とフッ素の結合を持つ有機化合物の総称です。有機フッ素化合物PFASについては、特に最近日本で取り上げられることが多くなってきています。
直近では、東広島市の水道水から有機フッ素化合物「PFAS」のうち、有害性が指摘されている「PFOS」と「PFOA」の2種類2つの物質について、広島県東広島市の水路で国の暫定目標値の80倍となる濃度が検出されました。
高い濃度が検出された水路の近くにはアメリカ軍の弾薬庫があり、東広島市は国を通じて、「PFOS」や「PFOA」を使用していたか、使っていた場合はいつごろまで、どれくらいの量だったかなどを報告するよう求めたということです。
東広島市だけではなく、日本各地で有機フッ素化合物PFASが健康被害に関わるくらいの検出濃度が高いところが見つかっています。
現在の日本の水の状況は、安心できない⁉
お伝えしてきたように、現在の日本の水の状況は安心できる状態ではなくなってきています。とても残念なことですが、今は何の心配もなく水道の水を飲める時代ではなく、有害なものを取り除ける浄水器の設置や安心できる水を選んで購入する時代となっていると思っています。
私達の生命を維持するには「水」は必要不可欠です。だからこそ、安心な水を飲めるよう気を付けていきたいですね。
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